廃水管理による環境対策

ENVIRONMENTAL
ACTIVITY

廃水管理による環境対策

廃水管理による環境対策

ものづくりの現場では、重金属を含むガラス材料を使用したり、人体に影響を与える可能性のある化学薬品を使用することがあります。もし何の対処もしないまま操業を続ければ、発生する廃棄物によって周辺環境が汚染され、いわゆる「公害問題」を引き起こすことに繋がりかねません。

飯山特殊硝子は1941年の創業以来、地域の一員として近隣の多摩川をはじめ周辺環境へ配慮した企業活動を行ってきました。周辺の住宅や商店街に異臭や騒音などの迷惑がかからないよう配慮するとともに、有害物質が下水道に流れ込まないよう工場排水の水質にも細心の注意を払っております。

飯山特殊硝子の廃水処理設備について

当社の工場では「凝集沈殿方式」と呼ばれる仕組みで廃水を処理しています。硝子加工に使われた水はすべて廃水処理設備に集められ、いくつもの工程を経たうえで「基準値をクリアした安全な水」として排出されます。

これまでは手動による廃水処理を行っていましたが、2022年8月に廃水処理設備を一新。処理工程をプログラム化することで、効率的な廃水処理が可能になっています。

廃水処理の工程

STEP01

工場廃水

STEP02

処理槽

STEP03

凝集槽

STEP04

最終pH槽

STEP05

沈殿槽

STEP06

キレート樹脂槽

鉛ガラスの処理について

飯山特殊硝子が扱う一部の光学ガラス・カラーフィルターや放射線遮蔽ガラスには「鉛」が含まれています。これらの鉛ガラスは「屈折率が高く、透明度に優れる」「X線やガンマ線などの放射線を吸収する」などの優れた性能を持つため、特に医療分野で広く使われています。

一方で、鉛は人体に有害な重金属です。一定量の鉛が体内に蓄積すると、頭痛や倦怠感、吐き気、さらには行動障害などの重篤な症状を伴う鉛中毒となる危険が高まります。また鉛を焼却すると有害なガスが発生し、環境汚染の原因となります。

こうした有害性・危険性を持つことから、鉛の取り扱いにはさまざまな規制や基準が設けられています。基準をクリアするには相当の設備投資が必要で、設備を揃えられないことが要因で鉛ガラスを扱えないメーカーも少なくありません。当社は前述した最新の廃水処理設備により、この課題をクリアしています。

鉛ガラスの優れた性能はまだまだ社会に必要なものです。私たち飯山特殊硝子は、鉛ガラスの加工を通して社会や産業の発展の進歩に貢献しつつ、人体や環境への悪影響をゼロにする活動に引き続き取り組んでまいります。

ガラス加工のお悩みは
飯山特殊硝子が解決します

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