精密ガラスの内径研磨|ガラス加工・研磨
T E C H N O L O G Y
内径研磨
内径研磨は、筒状になったガラス管の内側(内径)を研磨する技術です。たとえば「穴の内部を観察する」などの目的のため、ガラスの外径に加えて内径を研磨するケースなどが挙げられます。ほかにも「微細な穴の内径研磨をしてほしい」とか「大口径または長尺のガラスパイプを製作してほしい」などのご依頼を受けることもあります。
内径研磨で高い透明度を実現するには
内径研磨で高い透明度を得ることは簡単ではありません。一般に内径の透明度は火加工によって実現することが多いのですが、その場合は穴の内部が凸凹するため均一な透明度を得ることはできません。
当社では熟練した職人が1本ずつ手作業で内径研磨を行うことで、凹凸がなく透明度の高い製品を提供できます。最小で内径φ0.1㎜という極小の内径研磨に対応し、ストレート穴だけでなく、テーパー形状の加工研磨も可能です。
POINT
ここがポイント
飯山特殊硝子では、以下の4つの技術とノウハウで内径研磨のニーズにお応えしています。
研磨技術
飯山特殊硝子では、穴をあけるだけでなく内部を透明にする事が可能です。ストレート穴は勿論の事、流量計等にも使われるテーパー穴や、流体観察で使われる小径穴の研磨加工も得意としております。三次元測定機や非接触式画像測定機により、穴内部の形状保証を致します。
精密加工
原料となる硝材を切り分け、形状加工、穴あけなどの精密加工を行います。飯山特殊硝子では、これらの技術を1941年の創業以来一貫して磨き続けてきました。もちろん新たな技術者にそれを引き継ぐ人材育成技術も当社の強みです。加えて、これまでの技術や経験に甘んじることなく、新しい技術を常に取り入れながら精密ガラス加工の可能性を追求しているのも当社の強みです。
測定技術
精密ガラス加工を支えるもうひとつの要素が測定技術。加工技術と設備だけでは確認できない「製品としての精度」を確かめ、完成品としてお客様に提供するための重要な段階です。飯山特殊硝子ではさまざまな測定を可能にする測定機器を取りそろえており、それを使いこなす技術も磨き続けています。もちろん、機械では補えない「人間の目」による測定技術と経験も私たちの強みです。
材料
飯山特殊硝子では、高い純度を持つ石英ガラスをはじめさまざまな「硝材」を扱っています。お客様が必要とする仕様を完璧に満たした製品を素早く提供するため、需要の高い硝材を十分にストック。また特殊な硝材が必要な場合も、商社やメーカーとの繋がりを生かして素早く対応しています。
REQUEST FLOW
依頼の流れについて
お問合せ
お問合せやご依頼の内容をお伺いします(このタイミングで図面や仕様をいただくこともあります)。
見積
想定される用途、希望される製品の仕様などをヒアリングします。その後、ご提案とお見積りを提示します。
受注
ご提案内容に同意いただいたうえで契約を結び、受注となります。必要に応じて材料の手配なども行います。
製造・加工・検査
必要な材料が揃ったら製造を開始します。精密加工、研磨、測定などの工程を経て製品にします。
品質保証・出荷
高精度の測定機械と職人の目で製品を検査し、検査表を付けて出荷します。