可視化部品|ガラス加工・研磨
T E C H N O L O G Y
可視化部品
可視化部品とは、産業製品の研究開発に欠かせない「内部を見るための部品」のこと。たとえば自動車のエンジンに使われるシリンダー(通常は鋳物製)をガラスに置き替えて、内部の燃焼状態を可視化するなどがその典型です。ほかにも航空・宇宙産業や医療・バイオ産業の研究開発でも、可視化部品は重要な役割を果たしています。
可視化部品をつくるには
可視化部品に求められる重要な要素は「透明であること」と「強度・高耐食」です。高い透明度を実現し、過酷な環境でもそれを維持するためには高精度の研磨技術が欠かせません。また耐食性や高熱や水圧や薬品による腐食といった過酷な環境で安全に性能を発揮するには、高い強度が求められます。
こうした技術は通常のガラス加工とはまったく別物です。特殊な硝材の取扱い技術と加工技術、加工後の検査技術など、いくつもの技術を積み重ねることで高度なニーズに応えることができます。
POINT
ここがポイント
飯山特殊硝子では、以下の4つの技術とノウハウで可視化部品のニーズにお応えしています。
研磨技術
飯山特殊硝子では、内燃機関の可視化部品製作を長きに渡り加工してきた実績から、複雑形状の加工を加工部を透明にする研磨技術を蓄積して来ました。
お客様の『中が見たい』という欲求を弊社の研磨技術で実現致します。
精密加工
材料となる硝材を切り分け、形状加工、穴あけなどの精密加工を行います。飯山特殊硝子では、これらの技術を1941年の創業以来一貫して磨き続けてきました。もちろん新たな技術者にそれを引き継ぐ人材育成技術も当社の強みです。加えて、これまでの技術や経験に甘んじることなく、新しい技術を常に取り入れながら精密ガラス加工の可能性を追求しているのも当社の強みです。
測定技術
精密ガラス加工を支えるもうひとつの要素が測定技術。加工技術と設備だけでは確認できない「製品としての精度」を確かめ、完成品としてお客様に提供するための重要な段階です。飯山特殊硝子ではさまざまな測定を可能にする測定機器を取りそろえており、それを使いこなす技術も磨き続けています。もちろん、機械では補えない「人間の目」による測定技術と経験も私たちの強みです。
材料
飯山特殊硝子では、高い純度を持つ石英ガラスをはじめさまざまな「硝材」を扱っています。お客様が必要とする仕様を完璧に満たした製品を素早く提供するため、需要の高い硝材を十分にストック。また特殊な硝材が必要な場合も、商社やメーカーとの繋がりを生かして素早く対応しています。
USE CASE
こんな業界で使われています
可視化部品はさまざまな分野の研究開発で利用されています。以下はその代表例です。
例)内部を観察するガラスパイプや観察用のぞき窓など
REQUEST FLOW
依頼の流れについて
お問合せ
お問合せやご依頼の内容をお伺いします(このタイミングで図面や仕様をいただくこともあります)。
見積
想定される用途、希望される製品の仕様などをヒアリングします。その後、ご提案とお見積りを提示します。
受注
ご提案内容に同意いただいたうえで契約を結び、受注となります。必要に応じて材料の手配なども行います。
製造・加工・検査
必要な材料が揃ったら製造を開始します。精密加工、研磨、測定などの工程を経て製品にします。
品質保証・出荷
高精度の測定機械と職人の目で製品を検査し、検査表を付けて出荷します。