多層膜用基板(バンドパス・誘電体多層膜)|ガラス加工・研磨
T E C H N O L O G Y
多層膜用基板
多層膜用基板(白濁しない基板)とは、紫外域や赤外域のレーザーを使用するために光の散乱を抑えたいケース、あるいはコートの耐久性を上げたいケース(バンドパス・誘電体多層膜)などで利用されます。飯山特殊硝子では1枚から大量生産まで注文数にかかわらず両面研磨仕上げを行い、あらゆる表面粗さのニーズにお応えします。また技術的に難しい難硝材への研磨加工にも対応可能です。
多層膜用基板をつくるには
多層膜用基板づくりにとって重要なのは研磨技術です。飯山特殊硝子では平面を均一に、仕様通りの面粗度で磨き上げる熟練した研磨技術で特にコートメーカー様から高い信頼を得ております。
また面粗度を保証するには研磨技術に加えて測定技術も重要です。Zygo社製粗さ測定機を使って仕様通りの表面粗さに仕上がっているかどうかチェックすることで、製品の精度を保証することができます。

POINT
ここがポイント
飯山特殊硝子では、以下の4つの技術とノウハウで多層膜用基板のニーズにお応えしています。
研磨技術
飯山特殊硝子では、平面度、面粗度、平行度など、高精度な研磨に対応可能。多層膜用基板では、Å(オングストローム)レベルの厳しい表面粗さと高精細な研磨面に仕上げております。また、研磨した製品はクリーン環境で洗浄を行い、高精度のZygo社製粗さ測定器によって表面粗さの測定を行います。
精密加工
飯山特殊硝子では、多種多様な硝材を取り扱っております。厳しい表面粗さの要求に応えるには、材料特性を熟知した技術者の経験とデータの蓄積が必要不可欠です。飯山特殊硝子では、これらの技術を1941年の創業以来一貫して磨き続けてきました。もちろん新たな技術者にそれを引き継ぐ人材育成技術も当社の強みです。加えて、これまでの技術や経験に甘んじることなく、新しい技術を常に取り入れながら精密ガラス加工の可能性を追求しているのも当社の強みです。
測定技術
多層膜用基板の研磨技術を支えるもうひとつの要素が測定技術。加工技術と設備だけでは確認できない「製品としての精度」を確かめ、完成品としてお客様に提供するための重要なファクターと考えています。その為、飯山特殊硝子ではさまざまな測定を可能にする測定機器を取りそろえており、それを使いこなす技術も磨き続けています。もちろん、機械では補えない「人間の目」による測定技術と経験も私たちの強みです。
材料
飯山特殊硝子では、高い純度を持つ石英ガラスをはじめさまざまな「硝材」を扱っています。お客様が必要とする仕様を完璧に満たした製品を素早く提供するため、需要の高い硝材を豊富に取りそろえております。また特殊な硝材が必要な場合も、商社やメーカーとの繋がりを生かして素早く対応しています。
REQUEST FLOW
依頼の流れについて
お問合せ
お問合せやご依頼の内容をお伺いします(このタイミングで図面や仕様をいただくこともあります)。

見積
想定される用途、希望される製品の仕様などをヒアリングします。その後、ご提案とお見積りを提示します。

受注
ご提案内容に同意いただいたうえで契約を結び、受注となります。必要に応じて材料の手配なども行います。

製造・加工・検査
必要な材料が揃ったら製造を開始します。精密加工、研磨、測定などの工程を経て製品にします。

品質保証・出荷
高精度の測定機械と職人の目で製品を検査し、検査表を付けて出荷します。

FAQ
よくある質問
-
特殊な形状のガラス加工も可能ですか?
はい、可能です。
図面や詳細な仕様書をいただいた上で、加工上問題ないかを確認しコストメリットのある仕様のご提案も可能です。 -
ガラスの主な加工素材について教えてください。
弊社は合成石英が60%程度を占めております。
合成石英は信越石英製P20材やオハラクオーツ製SK1300等、各種取り揃えております。
光学硝子はS-BSL7(BK7)をはじめオハラ製を主に取り扱っており、常時160種ほどストックしております。
その他色ガラスフィルター(カラーフィルター、NDフィルター等)や、テンパックス、青板、白板等ガラス全般を取り扱っております。もちろんその他のメーカー様も取り扱いしておりますので、お気軽にお問合わせください。 -
材料を支給しても加工していただけますか?
もちろん対応可能です。御支給材の材質、形状、数量などの情報をお知らせ下さい。
また、完成品の追加工や、市販品の追加工にも対応いたします。お持ちのガラスのカスタマイズもお任せください。 -
ガラスの種類について詳しくないのですが、用途に合ったガラスを提案してもらえますか?
はい、提案可能です。
ご使用用途やご使用環境(温度、使用波長帯)等を伺えれば、貴社のご要望に沿ったご提案をいたします。 -
少ロットのガラス加工でも依頼できますか?
はい、少ロット(最少1個)からのご依頼も承っております。
弊社は試作開発のお客様が大半なので少量多品種を得意としております。 -
見積もりから納品までどのくらいの期間がかかりますか?
ガラスの種類、加工内容、数量、当社の生産状況によって異なります。
通常の研磨品であれば、材料調達を含め受注後3~3.5週間程になります。まずはお気軽にご相談ください。 -
納品方法はどうなりますか?
基本的には、提携の運送業者にて納品いたします。
ガラスのサイズや数量、納品場所によって自社便など最適な方法をご提案いたします。 -
直接訪問して相談することは可能ですか?
はい、事前にご予約いただければ可能です。お客様のご要望を直接お伺いし、より具体的なご提案をさせていただきます。
また、工場見学も可能ですので、是非一度弊社にお越し下さい。
-
研究試料の加工や評価を依頼できますか?
はい、可能です。
光学ガラスの高精度研磨・薄板化・レンズカット・TGV/TSV加工など、研究用の試作や評価サンプルにも対応いたします。仕様や数量に応じて、最適な方法をご提案いたします。 -
少量サンプルでも対応していただけますか?
はい。大学・研究機関の方からのご依頼は少量・多品種が多いため、1点からのご依頼も可能です。
ご要望に合わせて柔軟に対応いたします。 -
見積もりはお願いできますか?
はい。仕様・数量・納期などの条件をお伺いした上で、正式なお見積もりをご提示いたします。
研究費・科研費での発注実績もございます。 -
納期はどれくらいかかりますか?
加工内容や数量によって異なりますが、試作レベルであれば2〜4週間程度が目安です。
お急ぎの案件についても可能な範囲でご相談に応じます。 -
研究内容やデータは守られますか?
はい。必要に応じて秘密保持契約(NDA)を締結し、研究情報・図面・成果物の取り扱いには
十分配慮いたしますのでご安心ください。 -
共同研究の成果を学会や論文で発表してもよいですか?
可能です。事前に内容を確認させていただいた上で、知的財産や守秘義務を遵守しながら発表いただけます。
共同発表や共著の形も対応可能です。 -
特殊な形状のガラス加工も可能ですか?
はい、可能です。
図面や詳細な仕様書をいただいた上で、加工上問題ないかを確認しコストメリットのある仕様のご提案も可能です。 -
ガラスの主な加工素材について教えてください。
弊社は合成石英が60%程度を占めております。
合成石英は信越石英製P20材やオハラクオーツ製SK1300等、各種取り揃えております。
光学硝子はS-BSL7(BK7)をはじめオハラ製を主に取り扱っており、常時160種ほどストックしております。
その他色ガラスフィルター(カラーフィルター、NDフィルター等)や、テンパックス、青板、白板等ガラス全般を取り扱っております。もちろんその他のメーカー様も取り扱いしておりますので、お気軽にお問合わせください。 -
ガラスの種類について詳しくないのですが、用途に合ったガラスを提案してもらえますか?
はい、提案可能です。
ご使用用途やご使用環境(温度、使用波長帯)等を伺えれば、貴社のご要望に沿ったご提案をいたします。 -
納品方法はどうなりますか?
基本的には、提携の運送業者にて納品いたします。
ガラスのサイズや数量、納品場所によって自社便など最適な方法をご提案いたします。